スペインワインのスーパースター、テルモ・ロドリゲスが戻ったリオハ最高峰ワイナリー。 改植、100%有機認証等、畑への大規模投資、収量35%減、新樽比率の低下等… “偉大なテロワールのワイン”として本来のポテンシャルを高らかに表現し始めた<新生レメリュリ>
ブルゴーニュより緯度が低いため日照量が多く、また、昼夜の寒暖差が大きいことから葡萄はフェノール分まで熟し、凝縮度も高い、しっかりとした葡萄ができるレメリュリの畑。
且つ、テンプラニーリョやグラシアーノ、地中海性品のガルナッチャをブレンドすることで味わい的には濃密でリッチな「ボンヌ・マール」を彷彿させるが、石灰岩のテロワールから、引き締まったミネラルの構造や、聖地として崇められてきた特別なテロワールから来る果実の本質的な生命力、そして、そのエネルギーがもたらす振動、口の中に描かれるスケール感は、まるでヴォギュエの「ミュジニー」を想わせる複雑深遠な世界。
ミュジニー同様、偉大なテロワールを背景に、リオハ最古のワイナリーであるレメリュリの地に連綿と受け継がれてきた、誇り高き魂と伝統が生み出した奇跡である。
父と意見が合わず、実家のドメーヌを飛び出した1994年。以降、自らのワイナリーを興し、伝統や文化が失われつつあった、スペイン各地のワイン産地を次々と復興させ、一躍“スペインワインの革命児”として、世界的に知られるスターとなったテルモ。
2010年、遂に、16年ぶりに実家に戻ることが許され、このリオハ最古の歴史あるドメーヌを継承することになった。リオハで最も由緒あるドメーヌ生まれ、歴史を担う者として<リオハには偉大なテロワールがある>ことを証明したいという強い想いを持って実家に戻ったテルモ。
リオハのテロワールを誰よりも知り尽くすテルモが、レメリュリの畑に隣接する「 Las Beatas」(ラス・ベアタス)から造る2015年ヴィンテージは、今年、ワイン・アドヴォケイト誌で、遂に100点を獲得。リオハ最高峰のワインを生み出し、その偉大なテロワールを証明した。
2010年にレメリュリに戻って以降、大規模な改植や100%自社畑、有機栽培、収量を大幅に減らし、造りにおいても新樽比率を減らして、よりナチュラルでエレガントなワインを造るための大改革を断行した。
満点評価の「Las Beatas」(ラス・ベアタス)が証明するように、広大なリオハの中でも、山の麓の特別なテロワールを持つ レメリュリの真のポテンシャルが今、開花しつつある。