山深いショードネイの地で数世紀にわたって葡萄造りを行う小さな蔵元 当主エティエンヌ氏の人柄の良さがそのままワインににじみ出たサンセール
サンセールは、フルーティでチャーミングなタイプからミネラルの骨格が雄大な長期熟成に耐えるタイプまで、幅広いスタイルのワインを持つが、当然それを生み出す多彩で広大なテロワールを有する。ドールニー家のあるショードネイ村は、後者を生み出す急激な斜面の麓にある。ドメーヌが所有する15haの畑の殆ど全てが南向きという絶好のロケーションに位置し、ほぼ無農薬に近いリュット・レゾネの農法を10数年以上前から採用しており、多産のこの地域では例外的な程に少ない収量でワイン造りを行ってきている。
類稀なる土壌に起因した、まるでピュリニィ・モンラッシェを思わせるようなミネラルの雄大な骨格、南向きの斜面と低収量に起因する完熟したソーヴィニヨン・ブランのフルーツの2要素が両立する完璧なサンセールとなる。
積極的な宣伝をしない為、大部分はイギリスの愛好家の手に渡って完売という状態。マスター・オブ・ワインの元会長、アンソニー・ハンソン氏(現クリスティーズ・ワイン部長)は英国での個人ビジネスとして、専門ワインショップグループの為にファインワインをセレクトする仕事をしているが氏の紹介で日本にも少量ながらご紹介できるようになった。
ドメーヌではサンセールの別格特級”モンダネ”を1ヘクタールほど所有、驚愕のワインを生み出しているが、贅沢にもスタンダードのサンセールにブレンドしている。