広大な沖積性平地のミュスカデで例外的に丘の上に存在する“別格のミネラル畑” 通も唸る、ブルゴーニュ同様の石灰岩斜面から生まれる“偉大なミュスカデ”
ミュスカデの99%は、広大な砂地の土壌から作られる、フレッシュ&フルーティの軽いワインとなる中、ブルゴーニュ同様のアルジロ・カルケール(粘土石灰岩土壌)に、トレンティーノアルト=アディジェ州のテルラーノ地区等に見られる片麻岩(大理石、ミカシスト、水晶、長石等の多くのシリカ系鉱物を含有)を含む特殊土壌から、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌの ワインの如き毅然としたストラクチャーを持つ、深遠なるミュスカデを生み出す造り手がいる。
それが、エルワン・ヴィセ。 所有する特別な区画はセーヴル・ナンテーズ川が蛇行して形成した丘陵地斜面にある。西向きの「サンソニエール」。樹齢50年以上のヴィエイユ・ヴィーニュを多く含む僅か6haの畑である、この特別な地こそが、古き日にブルゴーニュから持ち込まれた遺伝的にピノノワールの直子にして、シャルドネやアリゴテと兄弟姉妹にあたる「ムロン・ド・ブルゴーニュ種」から<稀少>、且つ、<究極のミュスカデ>を育む。 ミュスカデには希少な、ミネラル土壌から生み出されるヴィセのワインは、2,000円台ながら、時にそれは、10,000~15,000円が相場のルロワ、ルフレーヴ、ラモネ、エティエンヌ・ソゼといった、コート・ド・ボーヌの偉大な生産者のベーシックワイン(アリゴテやブルゴーニュ・ブラン)を凌駕する。
(もちろん品種による味わいの違いはあるが、豊かなミネラルや大地のエネルギーを伴うテンションの高さにおいての比較では引けを取らない) また、ヴィンテージによっては、数倍もの価格となる、これらトップ・ドメーヌの村名物にも比肩するほどの感動をもたらす、最強のコスト・パフォーマンスを誇る。
アートの価値は、人気や金額の大きさでは決まらないことを見事に経明してみせる、気鋭のドメーヌなのだ。