2009年度 「フランス最優秀若手醸造家」に輝いたティボー・マリオンが蘇らせた “ブルゴーニュの老舗メゾン” 世界各国の国賓を迎える仏大統領官邸“エリゼ宮殿御用達ワイン” <セガン・マニュエル>
1720年ドメーヌ創立、1824年にネゴシアン部門を開設した老舗中の老舗。よって、サヴィニー村においては、著名ドメーヌもうらやむ各畑のベストの位置にある区画を所有している。7代目のピエール・セガン氏の造るワインは“ブルゴーニュの隠れた逸品”とフランスのワイン愛好家から非常に高く評価されていた。近年は跡継ぎ問題でドメーヌの存在が危ぶまれたが、2004年にはティボー・マリオン氏の所有となる。ティボー氏は、ボーヌで10世代続く名門ネゴシアン、シャンソン家の息子として1969年に生まれ、このセガン・マニュエルを所有するまで、7年間シャンソンにてワイン造りとビジネスのキャリアを積む。シャンソンがボランジェ・グループに吸収されるにあたり、独立を模索し、この名家を引きつぐことを決定した。
ドメーヌが所有する銘畑に対しては、根本的に畑を改革し、リュットレゾネから有機栽培のアプローチで畑を再生させ、格段に良い葡萄を生み出している。また、シャンソン時代に培った優良栽培家との緊密なコネクションや強い人脈により、良い畑の良いぶどうを選ぶことが出来、プライス・ターゲットに合う葡萄、搾汁を得ている。
ワイン造りにおいては、ソーティングテーブルでの葡萄の選果、葡萄の個性に合わせた温度コントロールの効くタンクや大樽での醗酵、環境の良いセラーにて樽熟成、必要最低限のフィルターがけなど、細やかな心遣いの積み重ねを行い、過度に抽出し過ぎないしなやかなブルゴーニュらしいワイン造りを身上とする。
世界一に選ばれたソムリエ、フィリップ・フォール・ブラックが主催する""Les Jeunes Talents du Vin""にて2009年度注目の新人賞受賞(新鋭作り手10名中ブルゴーニュ代表として受賞)。ヴィンテージ毎に評価も高まり、その人柄、人脈からも今後のブルゴーニュの注目株である。
2019年には、フランス大統領官邸「エリゼ宮殿」御用達として、世界各国の国賓を迎える晩餐会で同家の看板ワインの「サヴィニー・レ・ボーヌ 1級 ラヴィエール」と「ジュヴレイ・シャンベルタン」が、大統領官邸のエリゼ宮殿で、マクロン大統領が世界各国の国王や首相等の国賓をおもてなしする際(晩餐会等)に振る舞われるワインに選ばれ話題となりました。