"特級、1級に匹敵する“別格の村”、内陸ヴァレ・ド・ラ・マルヌ「モンティニー・ス・シャティヨン村」 特別なテロワールと優れた栽培から、100%樽発酵&樽熟成の本格派シャンパーニュ"
パリから続く高速のエペルネ出口から森林を抜けると、シャンパーニュの雄大な畑が眼前に広がると共に、突如巨大な銅像が現れる。十字軍を指揮した英雄「ウルバヌス二世」像である。その銅像の麓にある大きく谷が開けた村が「モンティニー・ス・シャティヨン」である。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌの東側、モンターニュ・ド・ランス南側の「グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ」は、マルヌ川沿いの谷間が大きく開け、日照豊かで霜も降りにくいことから、葡萄の熟度も高く特級・一級畑が集中する一帯だが、西側の内陸部に入ると谷間が狭まり、日照が遮られ、霜も降りやすいため、ほとんどが80%クリュである。しかし、内陸部においてもごく一部の「谷間が大きく開け、日照豊かで霜も降りにくい」特殊なテロワールが存在する。その別格の村が「モンティニー・ス・シャティヨン」であり、この地のトップ・レコルタンが「シャルリエ」である。
シャルリエと言えば、樽醗酵&樽熟成、長めのシュールリーで造る本格派シャンパーニュが有名だが、ワイン造りの起源は1892年に遡る。樽職人であったアルマン・ペラン氏は自ら作った大樽でシャンパーニュを造っていた。そのペラン家が現在の当主、シャルリエ家と出逢い、ペラン家の樽使いのサヴォワフェールを継承。1956年ドメーヌ・シャルリエが誕生する。
<100%樽醗酵&樽熟成>によるシャンパーニュ造りは一部の超トップ・メゾンだけが成し得る技。それら超トップ・メゾン同様の造りをシャルリエ家が成し得るのは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ内陸部に発見した別格の村、「モンティニー・ス・シャティヨン」がいかに偉大なテロワールか、そして、シャルリエ家がいかに優れた栽培を行い樽にも耐えうる上質な葡萄を得ているかを証明するものである。