『レビュー・ド・ヴァン・ド・フランス』でも村内に268あるRM生産者の中のNo.1評価。 シャンパーニュ最高峰のピノ・ノワールを誇るアイ村にあって 3ツ星メゾンの「ボランジェ」「クリュッグ」と並び 最上区画の畑の葡萄のみから造られる 贅を極めた一瓶 <ドメーヌ・ガティノワ>
アンボネイ村、ブージィ村と並び、シャンパーニュ随一のピノ・ノワールを誇るグラン・クリュ、アイ村。ロマネ・コンティもポンパドール夫人とコンティ公による争奪戦で有名だが、アイ村はそれ以上に当時のフランスで最高峰の赤ワインとして崇められ、王侯貴族たちがこぞって畑を手に入れようと奔走したほど。アイ村の畑は殆どが南向きで、最高峰のピノ・ノワールと少量のピノ・ムニエ、シャルドネを産み出すが、その中でも最高の畑はアイの町のすぐ背後マルヌ川沿いに落ちこむ急斜面と言われる。冷たい北風が遮断され、かつマルヌ川の反射光と湿度による暖かな気温の恩恵を受けているためである。ガティノワは、これらの最高の区画を含む27区画をアイ村だけに保持している。
当主、ピエール・シュヴァル氏は、「ガティノワの哲学は伝統の継承」と言い切る。力強い味わいに加えて、最高のフィネス、エレガンスを備えた気品が、ガティノワのシャンパーニュ全てに共通する味わいである。卓越したピノ・ノワールを用いて、より一層のアロマや果実のパワーを引き出すのは可能だが、あえてエレガントさとフィネスを優先させている。セパージュは、ピノ・ノワールの美点もっとも引出すという同家伝統の黄金比率、ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%である。