今や「シャンパーニュ3指」に指名されるグラン・メゾン。古き伝統が支配するシャンパーニュの世界で常に「革新」の精神を抱き、シャンパーニュの頂点を究め続ける、シャンパーニュ・ジャクソン
200年以上の長い歴史と伝統を誇り、グラン・クリュ アイ村、本拠地のあるディジー村などにある自社畑を中心とした52haの畑から類稀なるシャンパーニュを生み出すのが、このジャクソン。ジャクソンのシャンパーニュは、ナポレオン皇帝からの寵愛をも獲得、皇帝自身の結婚式にも振舞われたという逸話を持つ。また、その最高の栄誉を賞され、皇帝よりメダイユ・ドール(金メダル)を献上された。かのジョセフ・クリュッグは、創業前、ジャクソンのセラーで修行をした後自身のメゾンを設立したという歴史もある。
「ワインはセラーからではなく、畑から生まれる」という考えの下、栽培責任者は収穫時には全ての畑をくまなく見て回り、厳しく指示。栽培はリュット・レゾネで、葡萄の根が十分ミネラル分を吸収できるように土壌の手入れは怠らない。醸造においては、現在では珍しい旧式の垂直プレス機を使用し、より繊細でクリアな果汁を得る為に丁寧に圧搾される。自社シャンパーニュの為に使用するマストはテート・ド・キュヴェ(一番搾り)のみで、プルミエ・タイユは他のネゴシアンに売ってしまう。
ジャクソンのシャンパーニュ造りに対するフィロゾフィーは、長い歴史と共に飛躍の時を迎え、今や世界に認められる存在となった。世界の頂点を極めたソムリエ達が選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」においてNo.1メゾンの座を射止めて以来、「フランスで最も権威のあるワイン評価本『LE GUIDE DES MEILLEURS VINS DE FRANCE』で長年に亘り‟3ツ星“を獲得し続ける(3つ星はシャンパーニュ全約5,200社中「僅か9社」のみ)。ジャック・セロス、クリュッグ、サロン、エグリ・ウーリエ等と並び、シャンパーニュの頂点に君臨する。
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#700シリーズとは
メゾンの画一的なスタイルを追求するのではなく、収穫年の個性を最良に体現した造り。キュヴェ734以降、瓶熟期間をさらに1年長くし、最低4年間寝かせてからデゴルジュ。
また、2003年以降、ヴィンテージワインは「シングル・ヴィンヤード・コレクション」に特化し、一般的な「複数クリュのブレンド」によるヴィンテージ・シャンパーニュの生産を中止。それにより、かつてヴィンテージ用に使っていた上級の葡萄を、惜しげもなくこのキュヴェ#700シリーズにブレンドすることで、プレスティージュ・シャンパーニュに匹敵する<最上級のノン・ヴィンテージ・シャンパーニュ>に昇華した。
セラーを構えるラ・グランド・ヴァレ・ドゥ・ラ・マルヌとコート・デ・ブランの特級(アイ、オワリー)、及び、1級(ディジー、オーヴィレイ)の葡萄のみ使用。一部の畑ではビオロジック栽培を行い、認証も得る。
キュヴェ739までは、全体の約30%にヴァン・ド・レゼルヴを使用していたが、740以降は全体の20%のみ。優れたヴィンテージの収穫年の個性がより明確に表現される。マストは「ラ・キュヴェ」と言われる一番搾りのみ、且つ、最初の50Lは埃が多いという理由から使用しないこだわり。数年間ワインを入れて寝かしたオーク樽を使用して発酵、さらに、シュール・リーで週一度のバトナージュを行いながら約12カ月間に及ぶ樽熟成。ノン・フィルター、ノン・ファイニング。冷却処理なし。