コート・ドールの南の玄関口、マランジュ村に拠点を置く家族経営の小さなドメーヌ“シュヴロ”。マランジュとサントネイに、18haの自社畑から15のAOCワインを生産する。葡萄の平均樹齢は30年で、最も古いものは75年にもなる。
ドメーヌを運営するのは、醸造学の学位を取得したパヴロ&ヴィンセント・シュヴロ兄弟。2008年に有機農業の認証も獲得し、兄弟(と2頭の馬)で力を合わせ、テロワールに忠実なワインを造り続ける。
「土地と自然に敬意を払うこと」を理念にワイン造りを見直し、2006年以降、馬による鋤き起こしを開始し、現在は2頭の馬が活躍している。また、畑本来の力を引き出すために畑では緑肥を導入。畝と畝の間に草を生やし、マメ科の植物を植えることで大気中の窒素を固定させている。これらは収穫をせず、土壌の肥沃土を高めるために埋め、地中で分解・再構築され、畑を健全化させる。
そうして造られたワインは権威あるワインガイド「メイユール・ヴァン・ド・フランス」で1つ星を送られるまでになった。