「畑での仕事が全て」と語るチロ・ピカリエッロ氏が、妻リタと息子で1997年にスタート。アッヴェリーノ県スッモンテに7haの畑を所有、内5haでフィアーノ・ディ・アヴェッリーノ、2haでアリアニコ、シャシャノーソ、ピエディロッソを栽培。
海抜650m、南~南東にある畑は、表土は火山灰土壌、地層部は粘土を主に、スレート、砂岩、礫石、マールなどの複雑な土壌。太陽が降り注ぐ夏と、冷たく強い風が吹く厳しい冬のアヴェッリーノにおいて、フィアーノはイタリアでは数少ない、長期熟成が可能な白葡萄となる。
『この恵まれた伝統ある地に生まれ育った幸運と、その地でさらに高品質のワインを造る。』というチロとリタの夢を実現するため、2004年に自社のカンティーナを設立。徹底したビオロジック、真摯に葡萄と向きあう。ワインへのSo2の添加量は少なく、ろ過・清澄も行わないが、驚くほどクリーンであり、かつスケールを感じさせる酒質を持つ。
2008年、2010年、2014年ヴィンテージのフィアーノがガンベロロッソ誌でトレ・ビッキエーリを、ビベンダでも5グラッポリを獲得するなど、躍進を続けている。