古代の地図に書かれていた“Ca’ Pazzo”(イタリア語で「夢中になる」)という地名が語源と言われる1970年設立の「カパルツォ」。
ブルネッロのグランクリュとして名高い“太陽の丘”モントーソリと、モンタルチーノにあわせて90haの畑を持つ。テロワールを最大に引き出すために、モントーソリの畑ではブルネッロで初めてクリュの概念とバリックを取り入れ、モンタルチーノの畑では、5つの斜面全てに畑を持つ唯一の生産者として、斜面毎の特徴を重ね合わせる。
一貫してモンタルチーノの畑に、ワイナリーの名が表す通り「夢中になって」向き合った40年の間に、ブルネッロはその品質の高さから世界的な認知と名声を得たが、その中でもカパルツォは、イタリアでは知らぬ人がいないほど、伝統と革新を融合させた偉大な開拓者となったのである。