創始者ネロ・バリッチが“太陽の丘”と呼ばれる「モントーソリ」に畑を拓いたのは1955年のこと。南東向き、標高270mに位置する5 haの畑は6区画に分かれ、設立以来60年以上に及び、無農薬有機栽培で葡萄を育て、伝統的な製法で醸す。
自ら栽培するブルネッロ生産者の先駆けとして、1968年のD.O.C昇格時には認証第一号を授かるなど、地元では知らぬ人がいない存在である。現在は息子たちと孫の世代がワイナリーを運営しているが、「私たちが土地から与えられるものは全て、私たちが土地に与えたものから生まれる」というネロが伝えた信念は変わらない。
モントーソリはモンタルチーノの北部に位置し、海からの湿った熱風(シロッコ)をモンタルチーノの丘が防ぎ、豊かな日照と乾燥した気候、そして朝晩の寒暖差に恵まれた場所。土壌にはミネラル豊富なシスト、石灰粘土質、ガレストロ、石英(水晶)が織り交ざり、モンタルチーノの実質的なグラン・クリュとして名高い。
限られたモントーソリの地を一部所有し、トップ・キュヴェを造る生産者が多い中、いち早く同地の可能性を信じたバリッチは、全ての区画を同地に所有する唯一の生産者である。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2015 Gambero Rosso2021 トレビッキエーリ
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2014 Gambero Rosso2020 トレビッキエーリ
ロッソ・ディ・モンタルチーノ2016 Gambero Rosso2019 トレビッキエーリ