スロベニアと隣接するフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州東部の丘陵地帯に、ロンコ・デッレ・ベトゥッレは居を構える。暖かいアドリア海の恩恵と太陽の恵みを十二分に受ける事の出来るこの地は、11世紀初頭にアゴスティーノ会の修道士が葡萄の植樹を行った歴史と伝統を誇る。
「ワインの個性は常に大地や太陽、そして空気から生まれるもの」
「決して『作られたもの』から生まれるものではない」
女性醸造家のイヴァナ・アダミは情熱を込めて語る。
フィネスとエレガンスが前面に現れたベトゥッレのワインの中に、しっかりと存在する力強さは、イヴァナのワインにかける思いそのものと言っても過言ではない。
近年ではガンベロ・ロッソ誌で6000軒以上が軒を連ねるフリウリにおいて「ベトゥッレはフリウリの頂点」と賞賛され、3つ星で評価することからイタリアワイン版ミシュランといわれるヴェロネッリ誌でロサッツォが3年連続3つ星を獲得するなど、高い評価を受けている。