ワイン愛好家のみなさまに特別な情報をお届け
【入会費・年会費無料】
- 特別試飲会
- 限定レアワイン
- 生産者来日イベント
9月7日(火)東京、9月9日(木)大阪にて、第19回目となるCVP(クラブ・ヴァンパッシオン)を開催いたしました。
今回の主役は、当社取扱のRMシャンパーニュ全16生産者が1年に1度出揃う“シャンパーニュ特別フル試飲”です。フリー試飲、特別セミナーとも、ご参加下さった皆様と一緒に、改めて「優れたシャンパーニュとは?」を考察する得難い1日となりました。
コロナ環境下、人数を限らせていただき、又時間差を設けるなど制限の多い会でしたが、そのような中でご来場頂きました皆さま、誠にありがとうございました。
【1】セミナー: シャンパーニュ ~優れたトップ生産者の泡とは~
■シャンパーニュ概要
■テイスティング(1)南部シャンパーニュ
■テイスティング(2)北部シャンパーニュ
■テイスティング(3)シャンパーニュの熟成
■優れたシャンパーニュは「ワインとして最上」
【2】フリー試飲: RM全生産者+新着ナデフ、ドメーヌ・デ・グラス等
■フィリップ・ナデフ新着
■ドメーヌ・デ・グラス新着+テロワール比較試飲
■その他
【1】セミナー:シャンパーニュ ~優れたトップ生産者の泡とは~
『特級17村』+『別格の1級村』のそれぞれの個性と、その個性を最大限に引き出すための「優れた栽培」を行う、各村を代表する生産者をご紹介しました。
各村を代表する、高品質のシャンパーニュを造る著名生産者たちには共通点があり、シャンパーニュといえばきめ細やかな泡立ちですが、その泡造りの前に彼らは必ず「まず優れたワイン造りをする」ということから始まります。
「優れたテロワールを持つ畑」で
「優れた栽培」を行い
「優れた醸造」で
ブルゴーニュの銘醸ワインに比肩するような優れたワインを造る―
こうして造られた、ワインとして最高峰の1瓶は、結果として
・デキャンタージュしても美味しい
・白用、大ぶりなグラスで美味しい
・温度が上がっても美味しい
・ガスが抜けても白ワインとして美味しい(ブルゴーニュの偉大な白に匹敵する)
・2日目も美味しい/プロユーズに耐える
・偉大な白ワイン同様に、デゴルジュ後(リリース後)も熟成する
・食中酒として楽しめる(お料理を通して1本で通せる)
・ソムリエ様の能力を生かした様々なサービスが可能 等
といった「偉大な銘醸ワイン」と同様の価値を持ち、トッププロのソムリエの皆様にとっても、飲み手の「満足」を超えた「驚き」「感動」を演出できる“最高峰のシャンパーニュ”となります。
これは3ツ星メゾンのジャクソン、エグリ・ウーリエ、アグラパール等、優れた生産者に共通する特徴です。
今回のセミナーでは、そういった「驚き」や「感動」も合わせ、さまざまな形でシャンパーニュの比較試飲を行いました。
■テイスティング(1/3)南部シャンパーニュ&内陸マルヌ
生産されるシャンパーニュの80-90%が輸出される北部エリアに対して、南部シャンパーニュはその多くが大手メゾンのベースワイン用の畑になっています。
北部に比べて土壌が肥沃であったり、南部ゆえに日照が強すぎることがあり、格付けでは並級村しかないものの、価格が80%程度に抑えられることが長所です。
基本的には格付け外にある南部で別格に優れたシャンパーニュを選ぶポイントは以下2点となります。
・肥沃すぎる土壌への対策
→【表土が薄くなる急斜面で、優れた栽培をする生産者を選ぶ】
・強すぎる日照
→【直射日光を避ける真南以外(東南)の斜面で、高地の畑を持つ生産者を選ぶ】
テイスティングでは一般的な「肥沃で日照が強い南部の畑」から原料を買う大手メゾンシャンパーニュと、「強い日照を避けられ、高地の斜面にある畑」で優れた栽培を行う小さなRM生産者との比較試飲を行い、南部でもきちんと生産者を選ぶことで、北部の特級シャンパーニュと遜色ない優れた1本を発見できることをご紹介させて頂きました。
また、北部のヴァレ・ド・ラ・マルヌ内陸部は「グラン・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ」と呼ばれる特級や1級格付けの村以外は、V字谷が続くため日照が弱く、霜害も起きやすいために並級格付けに留まり、価格も80%程度に抑えられますが、谷が大きく開けたダムリー村やシャティヨン・シュール・マルヌ村のような村が存在し、区画を選べば、豊かな日照が得られる特級や1級も顔負けするような優れた畑があります。
こちらも「特級、1級村」を代表するモンターニュ・ド・ランス地区の特級シャンパーニュと比較試飲を行い、格付けの差、価格の差を覆す「特別な並級村」をご体験頂きました。
■テイスティング(2/3)北部シャンパーニュ
モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランの3地区で構成される北部シャンパーニュは17の特級村、43の1級村が存在する銘醸地。生産量の80-90%が輸出される人気エリアです。
ブルゴーニュの格付けが「畑ごと」となっており、同じ村内でも1本3,000円から100万円まで等、価格や品質も異なるワインが生まれます。一方、シャンパーニュの格付けは「村ごと」と単位が大きく、特級村であろうとも北向き斜面、南向き斜面、平地などが混在するため、別格的なシャンパーニュを選ぶためには、『そのシャンパーニュがどこの畑で造られているか』を知る必要があります。
大手メゾンは「全国で安定して同じ味わいを提供する大手チェーンレストラン」と同じく、優れたブレンド技術によって「安定した一定以上の品質」を保証することに対し、小規模なRM生産者は限られた自社畑を細かく区分けして最大限にテロワールの個性を引き出す手造り少量による栽培・醸造を行います。
特に優れたRM生産者のシャンパーニュはブルゴーニュの名門ドメーヌと同様、畑での栽培や丁寧な醸造にこだわり抜いて「最上のワイン造り」を行います。よって、デキャンタージュや大きなグラス等によってさらに美味しさが広がり、また、泡が抜けても“卓越したブルゴーニュ銘醸白ワイン”のように美味しく楽しめることが大きな魅力となります。
そこで、北部シャンパーニュは【セミナー直前に抜栓】したものと【前日に抜栓しデキャンタージュ】したものをご用意し、大きなグラスで皆様にご供出させていただき、さらに、ブルゴーニュの著名生産者のピュリニーやムルソーとご比較いただき、トッププロの皆様には驚きとともに高い評価をいただきました。
■テイスティング(3/3)シャンパーニュの熟成
「シャンパーニュはリリース時に『完成品』とされるため、熟成させずに飲むべき」という意見もありますが、3ツ星生産者に代表されるトップRM生産者は泡造りの前に「最上のワイン造り」を行っていますので、熟成してなお美味しくなります。
当社のトップRM生産者群は2017年より「DY(デゴルジュマン・イヤー)ステッカー」を貼付することで、優れた生産者のてによる “シャンパーニュの熟成”という新たな価値観のご提案をしてまいりました。
シャンパーニュは毎年収穫された葡萄を50-80%用いるものの、20-50%はそれ以前に収穫醸造し、熟成させてきたリザーヴワインを加えることで寒すぎる気候を克服しつつ、ワインに厚みや複雑性を与える製法を採用しているため、原則ヴィンテージの入らないNV(ノンヴィンテージ)として販売されます。
この形だと、プロや消費者の皆様から見ると「いつリリースされたワイン」なのかが全くわかりません。せっかく特別な優れた生産者のシャンパーニュが熟成して美味しくなるのに、何年寝かせたかが不明では楽しみようがないということで、生産者たちと協議の上、スタートしたのが「DYステッカー」です。
セミナーでは、同一銘柄であっても、デゴルジュマンイヤーが異なるもの(熟成期間が異なるもの)をご用意し、味わいの変化をお確かめいただきました。
さらに、<特別試飲>として、同じ「2013年収穫」同士で、
【デゴルジュマンから3年】、【デゴルジュマンから1年】を経過した別のシャンパーニュを比較していただき、デゴルジュ前の熟成と、デゴルジュ後の熟成の違いや、それぞれの長所を確認していただきました。
【当社シャンパーニュのご紹介】
シャンパーニュ・ジャクソン(ディジー)
エグリ・ウーリエ(アンボネイ)
ヴィルマール(リリー・ラ・モンターニュ)
エリック・ロデズ(アンボネイ)
ポール・バラ(ブージー)
ミッシェル・アルノー(ヴェルズネイ)
ルネ・ジョフロワ(キュミエール)
ガティノワ(アイ)
ギィ・ラルマンディエ(クラマン)
ヴァルニエ・ファニエール(アヴィズ)
ギィ・シャルルマーニュ(ル・メニル・シュール・オジェ)
シャルリエ(モンタニー・スー・マルヌ)
マリー・ドゥメ(ギイ・シュール・セーヌ)
ロワイエ(バール・シュール・セーヌ)
フュメ・タッサン(セル・シュール・ウルス)
モレル(レ・リセイ)
【2】フリー試飲:RM全生産者+新着ナデフ、ドメーヌ・デ・グラス等
■「ジュヴレのヒエラルキーを揺るがす」と言われるフィリップ・ナデフ
10月1日より販売開始となるフィリップ・ナデフの新着2019年ヴィンテージもズラリと並びました。年々評価が高まるナデフですが、2019年ヴィンテージではついに、RVF(※)で、“ジュヴレ・シャンベルタンのヒエラルキーを揺るがす”とのコメントと共に3ツ星生産者であるメオ・カミュゼやトラペ、デュガ・ピィのジュヴレに勝るとも劣らない高得点を連発しています。今回はその実力をしっかりとご確認いただきました。
(※)RVF: La Revur du Vin de France フランスで最も権威あるワインガイドのひとつ
■2020VTGでさらに品質が向上したドメーヌ・デ・グラス
ドメーヌ・デ・グラスのブースでは、9月に販売開始されたばかりの2020年「レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン」の、圧倒的に向上した品質を初お披露目し、大きなご好評を頂戴しました。
冷涼エリアにある畑の葡萄比率を高め、木樽の使用率を減らすことで、まるでボルドーのトップ銘柄のように、よりピュアな葡萄の質の高さを感じるエレガントなワインに進化しています。お試しいただいたことがない皆様はぜひこの2020年ヴィンテージをお手にとって頂けますと幸いです。
また、デ・グラス試飲ブースでは
・2ツ星ブルゴーニュ生産者(シャンボール村、ヴォーヌ・ロマネ村、ジュヴレ村等)とデ・グラスPNの比較
・主要ボルドー村の生産者(ポイヤック、マルゴー、サンテステフ等)とデ・グラスCSの比較
という新しい比較試飲をご用意しました。
さまざまな比較をしていただいた結果、PNはヴォーヌ・ロマネに近く、CSはサン・テステフに似たエレガンスを持つワインであるとのご意見が多数を占めました。
ヴィンテージを経るごとに年々品質が向上していくデ・グラスブースも大変盛り上がりました。
■その他の試飲
・スーパーセカンド、「レオヴィル・ポワフェレ」オーナーのキュヴリエ家による【ボルドー各種】
・3ツ星レストランが争奪戦を繰り広げるピクサン・ルーの雄【クロ・マリ】
・100%自社畑。ほぼビオに近い栽培&フリーSO2極少量の自然派【ペイリエール】
・4日前に抜栓&当日抜栓の比較、【ミッシェル・リポッシュ】
など、全27生産者、66種のワインをご試飲いただき、好評のうちに終了となりました。
ご参加下さった皆様、誠にありがとうございました。
【今回の出展生産者】
ミッシェル・リポッシュ
20年連続金賞を取り続ける、抜栓から4日経過してなお美味しくなる究極のミュスカデ
レオヴィル・ポワフェレ
キュヴリエ・ファミリー
「スーパーセカンド」と呼ばれるレオヴィル・ポワフェレ
航空会社ビジネスクラスで採用される名家のボルドー
ドメーヌ・クロ・マリ
ピエール・ガニエール、オーベルジュ・ド・リル、ジョルジュ・ブランなどグラン・レストランが争奪戦を繰り広げる、芸術性を究めるワイン
シャトー・フェトー
パーカーが「南仏最高のテロワール」と称する別格畑“ラ・リヴィニエール”のミネルヴォワ
ドメーヌ・ペイリエール
ほぼビオに近い栽培&フリーSO2極少量、永遠の日仏友好の絆を繋ぐ自然派ワイナリー
ドメーヌ・デ・グラス
チリで発見された「冷涼&石灰」のテロワールがしっかり表れた新時代のチリワイン
サンターディ
サッシカイアの生みの親ジャコモ・タキス氏が晩年の情熱を注いだサルデーニャの雄
フィリップ・ナデフ
ヴォギュエでの修行を経てRVFで「ジュヴレのヒエラルキーを揺るがす」と紹介された驚異の存在
リシャール・ロティエ
「ムーラン・ナ・ヴァンの中でも最高の一つ」と称されるPNと間違えるほどの洗練されたクリュ・ボジョレー
パルティーダス・デ・ラ・グランハ・ソシアル
100点満点を獲得した天才醸造家テルモ・ロドリゲス氏によるデイリースパニッシュ
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