2004年５月、ちょうど３年前に会社を設立して以来、当社は急速な拡大路線を歩んでまいりました。

設立後４期目（インポーター業を始めて３期目）となる、07年度（08年３月期）は、組織拡大や取り扱い生産者の急激な拡大は行わず、内部管理体制の充実や、顧客サービスの充実といった、

大幅な「質の改善」

を行う１年になります。

■　本年度の「質の改善」への投資は以下３点です。

１、倉庫移動に伴う品質管理の徹底と、デリバリー体制の強化

２、本格的なシステム導入と、内部管理体制の強化

３、弊社WEBの本格稼働

１■　倉庫移動に伴う品質管理の徹底と、デリバリー体制の強化

2007年6月中旬より、　日本埠頭倉庫株式会社さま　の誇る、横浜大黒ふ頭にある最新鋭倉庫に引越しを致します。

創業以来、三井造船系の一流倉庫である三幸物流さまに弊社ワインを委託して参りました。

入荷時はコンテナごと倉庫上屋内部に入り込むという設備環境
ワイン蔵は定温（15度）でしかも地下１F
地下セラー横を築地川が流れる

・・・という完璧な倉庫でしたが、業容拡大のため手狭になり、この度の移動となったものです。

デリバリーの質やスピードが大幅に改善され、お客様にとってユーザビリティーの高いサービスを実現してゆく予定です。

＜品質管理＞

当社は日本で最も品質管理に力を注いでいるインポーターの一つだと自負しております。

「100万円のワインでも品質劣化していれば1000円のワインにも劣る」と言われます。

外観から一目でわかる劣化ならばいざ知らず、消費者の方々にとっては、ワインを開けてみてからしか、その品質はわかりません。

そんな消費者視点にたって、当社では創業以来、コストや手間を惜しまず、「現地の味わいそのままに」という考え方の元、完璧を期した品質管理をしてきております。

（小冊子の発行）

この度の倉庫移転を機に、更なる品質管理（VQC＝Vin Passion Quality Contorol)の強化を行い、また、我々の品質強化への取り組みについて簡単な一冊の小冊子にまとめました。

ヴァンパッシオン　クオリティー　コントロール　「現地の味わいそのままに」　（PDF形式）

プロ向けの小冊子で専門用語も多々入っていますが、ワイン輸入にご興味のある方、ワインの品質保持の実態にご興味のある方、ぜひご覧になってください。

２■　本格的なシステム導入

日立情報システム様の販売管理システム「TEN　SUITE」を導入、本格稼動させます。

この優れたシステムにより、以下の課題が改善されます。

＞　顧客サービス強化
デリバリーの精度UP、在庫情報・入荷情報のタイムリーなご提供、伝票類発行の精度UPや迅速化

＞　経営効率の大幅な改善
迅速な在庫分析、販売分析、コスト分析などが可能となり、先手先手の経営施策を実施

＞　迅速なIR
関係ご各位に向けた、経理・財務情報の迅速なIR

＞内部管理体制の効率化と明確化
管理業務効率の改善、IPOに耐えうる透明で厳格な内部管理体制の構築

ベンチャー特有の「ドタバタした火事場の管理体制」を脱却し、社会の公器としての会社として、多くの株主さまや金融機関様のご支援をいただいている会社として、当たり前の管理を当たり前にできる体制を、この１年をかけて確実に作り上げて参ります。

３■　弊社WEBの本格稼働

長年「仮アップ」のままSEO対策のみ施してあった弊社WEB　SITEですが、この７月から本格的な運用を開始してまります。

■　当社の強みや差別点として、

＞パリに拠点を持つ現地情報の強み

＞正規エージェントとして生産者と直接の接点を持つ強み

＞専門性の高い人材の強み

・・・があります。

しかしながら、今までの当社は「火事場体制」でしたので、その強みを充分にお客様にご提供する事が出来ておりませんでした。

美味しいワインも、

「こんな造り手が、こんな個性の土地から、こんな思いをこめて造ったんだよ」

「数多いナポレオンご用達シャンパンの中でも、彼が実際に自分の結婚式で使ったのはこのシャンパンなんだよ」

・・・といった「情報」があると、より一層美味しくなります。

ワインにおける「情報」とは、お料理におけるスパイスのようなものです。

徐々に生産者情報、現地情報をUPし、皆様に「より一層ワインを楽しんで頂ける」体制を整えて参ります。

またお取引先様各位に対して、有用なビジネス情報を、WEB上やメールマガジン上で配信することによって、より一層ユーザビリティーの高いサービスを提供させていただく予定です。

どうかご期待下さい。