幸せ論

先日、鎌倉に行ってきました。

昔、鎌倉に住んでいたので、懐かしい風に吹かれて、幸せな気持ちになりました。

「人の幸せ」とはどういうことか?ですが、わが社の結論は、「笑顔と感動」です。

26歳の時、成田を出た飛行機が「ドカーン」という音を伴ってゆれだし、結局、成田に引き返す事態となりました。

飛行機の燃料を空中に捨てている間、何度も緊急避難ビデオを見せられ、着陸10分前には「緊急姿勢(前屈でくるぶしを握る体勢)」の練習をさせられました。
着陸5分前から「緊急姿勢」をとりましたが、中にはシクシクと泣いている方もいました。

飛行機は無事着陸し客席は拍手喝采、歓喜の声が沸き起こりました。
窓の外を見ると、僕達の機の後を、50台以上の消防車がついてきていました。

で、本題の「幸福論」=「感動」です。

緊張の5分間、僕は死ぬかも知れないことは、さほど怖いとも無念とも思わなかったのですが、「僕の人生でお世話になった方々に感謝しておこう」と思い立ちました。

よく「走馬灯のように」と言いますが、僕も子供の頃から時系列を追って色んなことを思い出し、その時々にお世話になった方に「有難う」と感謝しました。

そこで気がついたのですが、死の可能性もある場面で思い出したことは、「笑ったり」「泣いたり」「悔しかったり」「怒ったり」「喜んだり」・・・、っていう、良くも悪くも「心の動き=感動」があった場面のみだったのです。
たとえば「大型バイクを手に入れた」といった「モノ」の事はちっとも思い出さなかったのです。とにかく「心が大きく振れたこと」だけを思い出しました。

「可もなく不可もない平穏無事な人生」って、安定しているようで実は、死ぬ間際に思い出せることが何もないかも知れないと思いました。

また、お金、モノ、社会的な地位などに拘っても全く意味がないと思えました。どうせ死ぬ間際には思い出すこともないのですから。

ですから、成功しようと失敗しようと、熱く燃えて「心が動く」日々を送りたいと思うのです。日々感動。

ワインを通じて「感動」を提供してゆくことができるなら、こんな幸せはないと思います。

多くの方々の「走馬灯」の脇役として、ワインが出演できるといいなぁ。

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