会社文化

随分と古いOB会報なのですが、僕が会社文化としての理想に通ずるなぁと思った一文をご紹介致したいと思います。

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ワセダはグランドでは強いやつが偉い世界である。そこには上級生も下級生もない。

しかしグランドから一旦離れたら上級生を敬いたて、下級生の面倒を見るという美しい伝統が息づいている。
赤黒やジャパンという肩書きは関係ない、上級生は何年たっても偉いのである。

この思考は日本の社会においても最も大切なモラールのひとつである。

会社で自分の方が地位が上でも、目上の人を敬う気持ちをどこかに内包している。

どんな人間でもそのどこかにリスペクトを見出せる人間性。

ゲームに出られない4年生が最後の日まで練習に立ち向かっている姿がいかに素晴らしいか。
それを感じ取ることができるかどうか。

人間として最も大切で美しい姿のいくつかが、ここに体現されている。

「全力を出し切ること」
「最後まで諦めないこと」
「チームのために自分は何ができるかを考えること」
「無心になること」

この姿勢を学ばずして早稲田でラグビーをやった価値はない。

早稲田で4年間ラグビーに明け暮れる意義は、どんな逆境をも乗り越えることのできる強さ、と共に、その高い精神性を兼ね備えた青年を育てることがワセダラグビーの社会に対する使命ではないだろうか。

足が速い人間、パスの上手な人間を世の中に輩出することが真の目的ではない。

早稲田にいて赤黒と日本一を極限まで追い求める真剣勝負の只中で、青春の最も大切な人格形成の場でなければならない。

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僕たちの会社は学生スポーツではなく、お客様からお金を頂くプロフェッショナル集団ですから、少し勝手が違うのは重々承知です。

それでもやはり、僕たちの会社は厳しいギリギリの真剣勝負をしながら、かつ、温かみのある人間性を、切磋琢磨しながら磨き上げる場でありたいと夢見ております。

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