ゆうゆうと

僕が尊敬するワイン業界の師匠で、広島にお住まいの方があります。

販売という面から、広島のファイン・ワイン業界を作ってこられた方で、仕事はバリバリなのですが、いつも「ゆうゆう」とされています。

1-2年前でしょうか、この師匠から

「ワイン屋が忙しそうに眉間に皺寄せとったらあかんぞ、川上君。
 ワイン屋は商売の前に、もっと人生を楽しめ」

と、お声をかけて頂いたことがありました。

ファイン・ワインといわれる世界のビジネスは、ワインというモノだけではなく、「夢」もお届けするビジネスだと思います。
このビジネスに関わる人は、インポーターであれ、ワインショップであれ、ソムリエであれ、みな「夢をお届けする人」だと思うのです。

そんな商売をやっている人間が、ゆとりのない顔をしているのは確かに良くないなぁと、大いに反省しました。

それ以来、

「よし、僕はこれから悠々とするぞ!」

と、決めたのですが、立ち上げの多忙で、相変わらず眉間に皺を寄せたりしています。
湖を泳ぐ白鳥のように、実際の苦労は別にして、見た目は「ゆうゆう」としていたいと思うのですが、なかなか難しいものです。

そんな僕ですが、唯一「ゆうゆう」とする時間があります。
それは、とても素敵な天気の朝を迎えた時です。

<僕の住む二子玉川のホームでは、天気の良い日に富士山が見えます>

こんな朝は、電車を何本か待って、ゆっくりと雲の流れを見たり、青い空を見上げたりしています。(たまに遅刻してます♪)

パリに住んでいた頃、12区のDaumesnil に家がありましたが、天気の良い日は、きれいな朝日とさわやかな空気を楽しみながら、オフィスのある2駅先のナシオン広場まで20分くらいゆっくりと時間をかけて歩いたりしていました。
(やっぱり遅刻してました♪♪)

<朝日の中のヴォルテール大通りとナシオン広場>

思えば、僕が尊敬し憧れている方々は、例外なく仕事をばりばりとやりながら、そんな部分を微塵もみせない「ゆうゆうとしたBehavior」をお持ちです。

僕達ヴァンパッシオンでは相変わらず多忙な日々が続いていますが、「ゆうゆう」とした時間を大切にし、みんなで素晴らしいワインマンになってゆきたいです。

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